続きです。読みづらいのは削除防止目的でもあります。ご了承下さい。


「アクセラレータ。今あんたは・・・あんたは今、あんたの心にある呪縛を和らげる必要があると私は思うじゃん。なんだそりゃ?そんな必要は無いとあんたは言うと思うじゃん。でも私たちは違う。その呪縛のせいで学園都市が無駄に被害を受ける可能性だって見えてきたんじゃんよ。執着心の持ち過ぎによっての。あんたの頭の中は今、私たちを執念で守る事、死なせない事、自分の居場所を守ること。それによって人生を束縛された悲しい人間に見える。例えあんたはそれは無いと言っても。過去を恐れての無理な執念に。
そのせいであんたは心に余裕が無くなっているんだ。だから万が一敵が攻撃して来たら私らを守る一心にあんたは容赦なく敵を迎撃するはず。それはもう私達には止められない。分かっているじゃん。でもその迎撃の時に『守る』だけに執着しすぎて無駄な力が発生、暴走する可能性がある・・・。あんたが私たちの事を表面は違っても心では心配してくれているってのは私には本当に良く分かるんじゃん。あんたは違う。と言うかも知れないけど。私は仮にも教師だからそういうの見抜くの得意じゃんよ・・・。でもいくらなんでも過去に縛られ過ぎと思うじゃん。だから私は最近思ったじゃんよ。あんたのその抱えている呪縛は
定期的に何かで和らげる必要が絶対にあるって。あんたはそんなもん必要ないって言うかもしれない。だけど人間ってのは心に余裕を持たないと精神がおかしくなるじゃんよ・・・。」
黄泉川は玄関のドアの向こうでそう言った。いつもの口調とは違う。なにか心配した感じの様な声で聞こえた。
「・・・・・おいおい。別に俺はテメエらを守りたいとは一瞬たりとも思った事はねえよ?過去にも縛られてねえよ?コイツ等も俺が守りたいが為に助け出した訳じゃねえぞ。気まぐれだぜ?・・・・・何様だ?黄泉川。俺の全て見抜いたように御託を並べやがって。俺の全てなんか知れる訳ねーだろうが。俺自身じゃないお前に。教師だから。アンチスキルだから?・・・・・そんなもので俺の全てを見抜いたってか。笑わせんな。コラ。三下。・・・俺は学園都市第一位の最強残虐野郎。過去に一切悩んじゃいねえ。過去に常に悩んだりするよな三下共と一緒にすんじゃねーよ。ふざけんな。」
「それは絶対に嘘ってミサカはミサカは真剣に言ってみたり。」
「!?」
アクセラレータは喋るのを止めて横を見る。ラストオーダーが透いた瞳でこっちを真剣に見ている。
「貴方はまだそんな事を考えているの?ミサカの為に何回も体を賭して守ってたまたま?
あの子の為に死にそうな状態でわざわざ車を盗って守ったのも生かしておいた方が使える?病院を無理矢理
抜け出したのもわざわざ強さを試す為だけに抜け出した?それだけしかしないのなら
完全に回復してから結標淡希に会ったらいいのに。力の強さを試す為だけに完全回復
しないでそれでも結標淡希に会いたかった理由って?それだと完全にいくら強い貴方
でも戦闘状態可能の結標淡希と戦闘するには不利がどこかにあったはずだよね?本当
は結標淡希なんかどうでも良かったんでしょ?貴方にとっては結標淡希よりももっ
と重要な物に会って破壊する必要があった。レムナント。これを破壊しないと私たち
は再び危険に晒される。それを阻止する為に貴方は病院を無理して抜け出し、破壊し
て私たちを守ってくれた。・・・・・これでも貴方は(偶然、どうでもいい、感情を
持ち合わせていない)とかって言うの?それはおかしい。明らかに貴方は(全員を危険に
晒す等という事はしない。護ってやる。)そんな感じの行動ばっかりとっているよ?
偶然とは思えない位の最大の行動を。・・・・・他人に本当に感情を持ち合わせて
いないのならこんな事は絶対しないよ。でも貴方はやっている。それは貴方が(昔の
自分を捨て、自分自身を改変したい。)これを強く望んでいて、二度と同じ過ちを繰
り返したくないという感情を貴方は強く持っているから。前より一層。そして過去に
悔やんでいる。最大に。だから貴方は呪縛に捕われている。ミサカは貴方は
過去の全てに悔やんでいる。それらを一発で見抜けるもん。貴方に知らず知らずに大切にしてもらっているから。ってミサカはミサカは長い説明を久しぶりにしてみたり。」
「・・・・・・・・・・。」
ラストオーダーの一言で彼は静かになった。

「・・・・・だから私はあんたに少しでも呪縛を緩和してほしい。呪縛を和ら
げてほしい。そう願って私は無理矢理にあんたを外に出した。こうでもしないとあんたは外に出る事は無い。
外の開放感に包まれた空気を感じて、少しでも呪縛を和らげてほしい。私が言いたいのはそういう事じゃんよ。
もしかしたらあんたの呪縛を和らげるのには他にやり方があるかも知れない。でも
私が思いついたのはこれしかなかったんじゃんよ・・・。あんたに。少しでも良いか
らラストオーダーと共に一時でも良いから安らぎを得てほしいじゃん・・・。」
黄泉川は玄関のドアの向こうでそう言った。玄関に座り込んだのだろうか。ドアがギシッと音を放った。
「私からのお願いじゃん。一度位私の・・・願いを聞いてほしいじゃん。ダメかな。
アクセラレータ。」
「・・・・・っち!!!クソが。分かった分かりましたよ。クソッタレ!」
「・・・・・ありがとうな。感謝してるじゃんよ。・・・・・あ。そうそう。鍵は私
が没収したからしばらくはこの家に入れないじゃんよ。一定時間経たない限りこの扉
は開けないから。それとラストオーダーに封筒を渡してあるじゃんよ。中にそれなり
の額の現金が入ってるじゃん。それでラストオーダーを楽しませてきてじゃんよ・・・・
・じゃあ・・・・・また後で会おうじゃん。」
そう言うと黄泉川は部屋の中に歩いていったのだろう。足音が音が離れてゆく。



「アクセラレータ?」
「!」
深く考え込んでいた所にこれ以上よけいな考え事をするなと遮るかのようにラストオーダーの声が聞こえた。
「どうしたの?ってミサカはミサカは心配そうに貴方の顔を覗き込んでみたり。」
「・・・・・なんでもねえ!」
アクセラレータはぶっきらぼうに返事を返した。
「そっか。ってミサカはミサカは安心してみたり!あ、でね!次にミサカはここに行ってみたいなってミサカはミサカは言ってみたり!」
「・・・・・リニューアルしたスイーツ専門店だ?なんで俺がこんなとこに行かなくちゃ行けねえんだ!」
「ダメ?ってミサカはミサカは必死な上目遣いで聞いてみたり・・・・・」
そう言うとラストオーダーは人差し指を両手で体の前でツンツンし始めて上目遣いにアクセラレータを見る。
「・・・・・っち!!!!!分かったよ!何処へでも行けよクソッタレが!!!!!」
「わーいってミサカはミサカは目を輝かせてみる!!!」
半ば諦めたかのようにアクセラレータはラストオーダーの指示に従う。




第四学区。休日のせいでこの辺りはバカみたいに人が大勢いた。アドバルーンも見える。一部の店ではマスコットキャラらしき物が客引きをやっている。制服姿の女子、男子。おしゃれをした女子。男子。若い人ばかりがいた。アクセラレータはそれを見るなり疲れきったようにため息を何回もつきながら歩みを進める。ラストオーダーは鼻歌まじりの元気でアクセラレータの前を人ごみをかき分けながら歩く。目的の店まであと少しだった。
「わーい!人がいっぱいいて凄く賑やかってミサカはミサカは本当に楽しいって感情を吐露してみたり!」
「俺はそうは思えない。とっとと用事済まして帰るぞ。クソガ・・・・・」
「?!」
アクセラレータは突然、何者かの鋭い視線を感じてすぐさまに後ろを振り返った。人ごみ。それしか無い。なのになんだ。この凍るような視線の気配は。
「・・・・・・・・・。」
アクセラレータは眉間にシワを寄せて鋭い目で周囲を注意深く見た。しかし何も無い。やはり一般人しかいないように見える。
「なんだ今のは・・・・・クソッタレが・・・・・!」
「アクセラレータ!早く来ないと置いてっちゃうよ!」
ラストオーダーが人ごみの中でぴょんぴょん跳ねながら呼んでいる。
「・・・・・わかったっちゅうの!いちいちうるせえぞ!クソガキ!」
アクセラレータは凍るような視線を探すのを諦めて仕方なくラストオーダーの元に向かった。これ以上探しても人が多すぎて探し出す事が出来ない。そう思ったからだった。



学園都市のあるビルの中。かつてアクセラレータが自身の(アクセラレータ)を用いてやけくそに投げたビルが衝突しても傷一つ付かなかったあのビル。円筒器の中で統括理事長アレイスター=クロウリーは自身の目の前にパソコン大のモニターをいくつも開き、学園都市の第四学区を注視していた。そこに映るのは賑やかな第四学区の姿。特にこれと言った以上は見受けられない位に平和に見える。しかしアレイスターは注視する。この第四学区に多いに違和感を感じたからだった。
「学園都市に再び招かざる客人が来たようだな。学園都市の第一位の命を狙って。全く。蔓延る害虫は幾つ摘んでも涌き上がる・・・・・。だがこれはこれでまた見物でもある。さて。第一位はどう動くのか・・・・・。」
アレイスターは口角をごくわずかに上げた。その直後にアレイスターの右側にある一つのモニターは灰色のフードを被った人物のみに注目して映し出した。
「この人間が私の計画に支障が出かねるレベルの人間とは思いにくいが・・・・・さて。どうするかだな・・・・・。」
アレイスターは灰色のフードの人物に注目し、次の計画を練る事を決断した。



「わーーーーー!!!すっごく美味しそうなのってミサカはミサカは目を限界まで凝らしてメニューを一度に見ようと頑張ってみたり!!!」
「本当にうるせえ野郎だな・・・・・。」
アクセラレータ達はカラフルに彩られた独特の喫茶店にいた。丸っこい椅子。丸いテーブル。丸い照明。水玉の壁紙。全てが水玉にちなんだ店内。アクセラレータ1人なら決して行かないだろう。そんな感じの店内だった。
「ねえねえ!これとこれとこれと!全部頼んでみたいなってミサカはミサカは貴方に頼み込んでみる!」
「勝手に注文しやがれ。俺は知ったこっちゃねえよ。」
アクセラレータはやはりぶっきらぼうに言う。
「えへへ!ありがとう!すいませんってミサカはミサカは店員さんを呼んでみる!」
「・・・・・・・・・・クソッタレが。」
「え?何か言った?ってミサカはミサカは貴方に聞いてみる!」
「なんもねえよ!!!!!」
「本当になんで私ばっかり!?!?」
アクセラレータと誰かの声が重なった。店内の奥からその声は聞こえた。子供らしき声。しかも若干うるさいうえに声のトーンが以上に高い。
「!?」
アクセラレータは声の聞こえた方に目を向けた。何らかの喧嘩のような感じに聞こえる。しかも収まる気配がなさそうだ。が、アクセラレータは興味無さげに鼻を鳴らして外に視界を向ける。
「いいから全部払え!!!フレンダ!!!じゃんけん負けたテメーが悪い!!!」
さっきとは違う女性の声。しかもかなり乱暴な口調。なんなんだろうか。
「約束は約束。超守らないとダメな訳ですよ。麦野の意見に超同意します。」
さらに聞こえる子供の声。うるさい。
「絹旗は黙ってて!ていうかみんななんでそんなじゃんけん強いワケ!?私4回も敗北している気がするんだけど!!!」
「じゃんけん負けるフレンダが悪いと超思います。弱すぎだとも超思います。」
「絹旗には聞いてないワケよ!!!ああもう!!!滝壺も何か言ってほしいんだけど!!!?」
「・・・・・・・・・・まあ弱いのが仕方ない。」
更に騒がしいのが増えやがった。騒がしいのは全員女か。最近の奴らってのは全員このうるささなのか?クソッタレが!アクセラレータは限界に達したのか眉間にシワがだんだんとよっていた。そのとき。
(ピリリリリリ!)
「あん?・・・・・っち!こちら麦野!・・・・・ああ!?仕事が入った!?てんめえ・・・私等は休暇中・・・・・って話聞けコラ!!!!!クソが!」
「急な仕事ですか?って電話の内容が超私気になっていたり。」
「え〜・・・・・。たまには全て忘れて一日中遊びたいワケよ!!!!!そんな事は出来ないの!?」
「・・・・・・・・・・フレンダ。うるさい。」
「仕事だな。クソッタレ。面倒くせえな!」
そう言うと店の奥から女が4人歩いてきた。片目開いて見たら1人は金髪のベレー帽被った小さいガキ、1人はフード被っているガキ、1人はおかっぱ頭のピンクジャージ?着た・・・俺と同じの女、1人は茶髪にストッキングを履いた・・・・・待てよ?コイツどっかで見た事が・・・。
そう思っていると茶髪の女と目が合った。向こうもこちらに見覚えがあるのだろう。若干まじまじとこっちを見てくる。
「どうしました?麦野。」
「いや?何でもねえよ。行くぞ。」
「アイアイサー・・・。」
そう言って4人の女共はどっかに行ってしまった。
「スゴい人たちだったね。ってミサカはミサカは今更になって感想を言ってみたり。」
「くっだらね。で?お前は何が食いたいわけよ?はやく頼めよ。クソガキ。」
そう言うとラストオーダーは思い出したように「はっ!」と小さく言ってメニュー表を再びまじまじと見つめ直した。



「美味しかった。ってミサカはミサカはありのままの感想を言ってみたり!」
「・・・・・・・・・・はあ。」
ラストオーダーは注文した物に余程満足したのかニコニコ笑顔を納めずずっとニコニコしていた。
「・・・・・・・・・・っち!!!」
アクセラレータはラストオーダーの意外な一面を見て呆れ返ってガラス越しの外を再び見た。そして1秒もかからずしてあまりにも外に違和感がある事に気がついた。
「・・・・・なんだあれは・・・・・?」
白い特攻服を身につけ、白いズボンを身に着け、はちまきを着け、仁王立ちしている黒髪の男が人通りの中にいる。・・・何故か知らないがその男の周りの人間はそいつに触れないように避けて歩いている。
「・・・・・っ・・・・・たく訳の分からねえやつばっかりだな!!!この辺りの区域ってのは!」
しかし少年は何か引っかかっていた。あいつもどこかで見た事があるからだった。これは一体どういう事なのか。さっきから見た事のあるようなやつばかりがいる気がする。
「あ!ねえねえ!あそこ見て!ミサカにそっくりな人がいる!ってミサカはミサカは貴方より先に違和感探しをしてみたり!」
「!?」
特攻服を着ているやつのちょうど横。1m程先の人ごみの中にそいつはいた。独特なる茶髪に常盤台の制服。あいつは・・・・・!
「実験体じゃねーか。・・・お前の仲間だろ?」
「え?違うよー。見かけた瞬間にテレパシーで話しかけても返答無かったし、ミサカはあの人の色々な事をミサカの個体と違って認識できないんだもん。」
「!?」
と言う事はまさかオリジナルか!?そうこうしているうちにそいつはだんだんとこっちに近づいてきた。




「お姉様。珍しいですわね。こっちにわざわざ来るなんて。」
人ごみの中、白井黒子はそう言う。肩に(ジャッジメント)の腕章、悪人に突き立てる為の杭を特製の革に入れて足に巻いて、髪をツインテールにしている。
「何かに呼ばれた気がしたっ!!!・・・・・冗談よ。なーんか甘い物が食べたくなっちゃって。こっちだと色々なにか食べれるじゃない。それで来てみたくなった訳。あ。あんたにもなんか奢ってあげるわよ。今日だけ特別に一つだけ。」
白井黒子と並んで歩いているのは御坂美琴だった。特徴的な靴下を履き、クリーム色の短パンを履いていて、髪を単純なヘアピンで止めている。
「はあ!?お・・・お姉様がですの!?・・・・・明日は荒らしになりますわ・・・・・。し・・・信じられないですの・・・!」
「・・・あんたねえ・・・殴るわよ。私だってたまには優しい事をするんだから!全くもう!」
「み〜さ〜か〜さ〜ん!」
どっかで聞き覚えのある特徴的な声が後ろからする。この嫌みな特徴的な声は・・・・・。
「・・・・・。」
御坂は無視を試みた。しかし聞かない。以前もこのような事があった為に。
「もう。み〜さ〜か〜さんってば!」
「・・・うっさいわね。なによ。」
仕方なく御坂は渋々反応した。
「ひどぉ〜い!またそんな反応しちゃって!やっぱり私の事嫌いなのぉ〜!?」
「あんたの反応がいちいちウザいだけ!ほら!用件あるならさっさと話す!無いならどっかいって!」
御坂は吐き捨てるようにそう言った。そこに白井黒子が割り込んできた。
「あら。こちらはお姉様の知り合いですの?初めまして。白井くろ・・・」
白井黒子はある場所を確認したら喋るのを止め、御坂を引っ張って屈んで聞いた。
「お姉様・・・いくらなんでもあれは中学生には見えないと思うんですの・・・これは一体どういう!?」
「・・・・・訳は後で話すから・・・・・とりあえずこの右腕を・・・・・離しなさい!!!!!」
「ば!!!!!」
思いっきり白井は殴られた。右腕を肩に回して御坂の胸を触っていた。
「・・・あらぁ?もしかして御坂さんも『声』が聞こえてこっちに来たのかしら〜?」
「?・・・声ってなによ。」
「なんかね〜男の人の声みたいなのでこう聞こえたのぉ〜。「第四学区に来い」ってね〜なんなのかしらぁ〜。でもその声のおかげで今日の予定がその声の謎解きで埋まったしぃ〜悪く言っている訳じゃないのぉ〜。」
御坂は違和感を覚えた。何故コイツも同じような『声』を聞いているのか。他に何か知っている?そう感じた御坂は食蜂に『声』の事を聞こうとした。その瞬間。




キュイーン!




「!?」
なんの音だったのだろうか。一瞬の大音量が脳内に響いた。・・・これは?
「?・・・なんの音よ・・・!?」
御坂は一瞬の出来事に何が起きたか全く分からなかった。だが違和感の全ては目の前の白井黒子によって全て判明した。白井黒子の目がおかしい。さっきとは全く異なる輝きの無い真っ黒な瞳をしていた。
「!?・・・く・・・黒子!?」
黒子は太ももから杭を出すとテレポートで空を飛び、御坂に杭を投げ攻撃をしてきた。
「ちょ!?は!?」
御坂は何が起こったのかまるで分からない。黒子がこちらを攻撃してきている。どういうことなのか。
「止めなさい!黒子!攻撃しているのはあんたにとってのお姉様よ!?なに攻撃してんの!!!」
黒子はまるで話を聞いていない。と言うよりもその姿は御坂を確実に殺しにきているような動きである。
「・・・・・排除者生存確認。これより更なる攻撃を開始する」
「排除・・・・・!?」
黒子がそう言って御坂が反応した瞬間。
「え〜い!」
(ピ!)
「?!・・・・・が・・・・・!」
どしゃんと音を立て、黒子はその場に倒れた。
「?!く・・・黒子!」
御坂は黒子に駆け寄った。どうやら気絶しているだけのようだ。・・・・・この特殊な電磁波は・・・・・。
「あんた。黒子に何をしたのよ・・・・・。」
御坂は瞬時に電磁波が誰の物か見抜き、その方向を睨む。
「ちょっとぉ〜!命の恩人にその言い方は無いでしょ〜!?」
「黒子に何をしたのかって聞いてんのよ!!!!!」
御坂は食蜂のその一言で激高してしまった。
「やだ。こわぁ〜い!気絶させただけよ!本当に怒リンボさんね。御坂さんってば。」
「・・・・・それが嘘だったら真面目に殺すわよ。あんた。本当に。」



黒子を気絶させた彼女は食蜂操祈という。常盤台中学生で学園都市レベル5の精神系最強能力者であった。能力名を(メンタルアウト)という。ニーソックスに金色の髪。十字のある特徴的な目、可愛らしい鞄に中学生にしてはあり得ない胸。女王のような喋り方が特徴的のレベル5だった。



「・・・・・っ・・・・・。」
「・・・・・・・・・・。」
御坂と食蜂は睨み合いを続ける。そんな所に空気を読んでないのか特攻服の男が御坂と食蜂に話しかけてきた。
「こりゃ一体なんなんだ!!!全く分かんない状況になってやがるな!・・・・・あ!おい!そこのお姉さん達・・・・・って何だこれ!?」
「・・・・・あんた・・・・・誰よ。」
突然現れた特攻服を着た男に御坂は言う。
「おお!自己紹介がまだだったな。俺は削板軍破!仲良くしてくれ!・・・・・それよりもその子はどうした!何故気を失っている!?」
「あらあらぁ〜。とんだ熱血漢が来たものねぇ〜。もしかして貴方もレベル5なのかしらぁ〜?」
「レベル5?・・・・・ああ。そう言えばそんなんあった気が。それよりもこの子はどうした!?気分が悪いのか!?それとも・・・」
「ちょっと落ち着きなさいよ。あんた。この子は気を失っているだけよ。」
御坂はあまりの心配に呆れ返って削板を止める。
「お・・・おう。そうなのか。すまん。取り乱しすぎた。・・・いやはや。困っているやつを見てしまうと即座に助けたくなるたちでな・・・申し訳ない。」
「いや・・・そんなこと聞いてないし・・・興味ないし・・・。」
「お・・・おう・・・。そうか・・・。」
そう御坂に言われると削板は残念そうに黙ってしまった。その時。
「・・・つうかよぉ。なんでこの状況で周りをよく確認しようとしねえんだ三下共。」
遠くから杖をつく音が響くように聞こえた。
「!」
御坂は一瞬で気づいた。この乱暴な冷めたような口調が一体誰なのかを。
「・・・・・! アクセラレータ・・・・・!」
「・・・よお。久しぶりだなぁ?オリジナル。」
アクセラレータだった。オリジナルに会うのは微塵も気がなかったが突如として発生した謎の事態に仕方なく店から出てきたのだ。アクセラレータが御坂を見ていると横から食蜂がアクセラレータに話しかけてきた。
「貴方はもしかしてレベル5のぉ第一位さん〜?わ〜!初めて見たわぁ〜。」
「あん・・・?誰だテメエ。・・・・・なんかウザってえ格好してやがるな。」
「ひどぉ〜い!いきなりそんな事言わなくてもぉいいじゃない!」
食蜂は恋煩いしている少女の様に体をもじもじさせてアクセラレータに言った。アクセラレータは若干その様をみて引いていた。
「お前が第一位!すげえな!学園都市史上最強って事だろ!?でも、見かけによらずひょろっとしてるな!第一位って言うぐらいだからもうちょっと頑丈そうな感じな男を期待していたんだが!」
「なんだテメエは・・・。いきなりなに言ってきやがるんだ。三下。殺すぞ。」
アクセラレータは削板に対し強烈な視線を向ける。流石の削板もこれには若干危険を感じたかジョークをかき消す。
「冗談だって。・・・第一位さんよ。俺等が周りをよく見てない訳無いだろ?・・・なんか無茶苦茶ヤバい気がするぜ。今この場所は。俺的に。なんで周りの人間の動きが俺ら以外全員止まっているんだ?」
「?!」
黒子の事に一心不乱になっていた御坂は状況を把握するのが遅れていた。慌てて周りを見渡す。青空。なのに。生活の音が。動きが。つい先ほどまで動いていた人間全員、乗り物が固まったように動かなくなっている。地図を持ったまま固まっている人、飲み物を持ったまま固まっている人、談笑途中だったのだろうか。口を開いて固まっている人。全てが突然固まったように止まっている。しかも何故か御坂、削板、食蜂、一方通行は動きが止まっていない。なんなのだろうか。これは。
「なによ・・・・・これ・・・。」
「う〜ん。なんなのかしらぁねえ。これぇ〜。なんだかみんな動きが突然止まったように見えるわぁ〜。」
「・・・あんたがやったんじゃないでしょうね?」
「まっさか〜。私の力じゃ止める事は出来てもこんな感じに突然止めるのは無理よぉ〜。」
食蜂が疑いの目をかけられている中、アクセラレータは心の中で憤慨していた。喫茶店の中でさっきまで元気だったラストオーダーさえもいきなり動きが止まった。理不尽なる先制攻撃。憤慨せずにはいられなかった。
「やー。俺としてもとっとと原因突き止めて帰りてえなあ。・・・そうだ!なんで思いつかなかったんだろうな。とりあえずここから出ようぜ。第四学区から・・・」
「無駄。クソガキ共。出れそうな所は全部調べてみたが閉じ込められてやがるぞ。私ら全員は。」
「!」
「!?」
また遠くから声が聞こえた。アクセラレータの来た道とは逆の方角。ちょうど第四学区の駅に行ける道がある方面からその声は聞こえた。その声が聞こえた瞬間にアクセラレータはそっちの方角に向かって言葉を放った。
「・・・思い出したぜ。どっかで見た事ある女だと思ったらテメエ麦野沈利だな?学園都市第4位のレベル5の。アイテムのリーダーだったっけ。」
アクセラレータは声の聞こえた方向に向かってそう言った。
続きを第3のノートに書きます。続き見たい方は少しお待ち下さい。